士業(個人事務所)から事業会社へ転職しました。今は2社で働いています。通常、転職エントリーだと会社を移った話だと思いますが、ここでは職種を変えたことを指します。
いままでの経歴
明治大学短期大学を卒業し、大阪大学に編入学、留年しまくって卒業し司法試験浪人するも受からず挫折。社会に出るのが遅れた分を今から取り戻すにはIT業界だ!と某社に情報システム室の立ち上げに携わる派遣社員となるも派閥争いに巻き込まれ、4か月で辞める。
次に派遣された某社の情報システム部はお局のお気持ちにより2か月で辞めることとなる。そんなこんなを友達に愚痴ったら「言いたいことは3年働いてから言え」と言われ、ぐったりする。
それを父親に話したところ、「だから資格取れって言っただろ。そんな簡単にとれるもんじゃないんだから頑張りなさい」と励まされる。
しかし父が急逝し、家業を継ぐことになる(家族経営)。土木造園業で、小さい時から現場に行っていて、ユンボとかキャタピラとか父親に面白がって運転席に入れてくれてたので抵抗はなく、全く家を顧みていない人生だったので甘んじて受け入れる。
数年後、家族から「もうやめよう、明日から秀美は好きにしてよい」と言われ、行政書士の資格とってあるし、やるかと行政書士事務所を開業する。
最初の1年ちょっとは自営業の残りもあったので細々と、その後は自営業のお付き合いによりありがたいことにお仕事はもらえた。
しかし、お客様がジジババばかりで婚活適齢期としてはどこか外に出たかった。
そこで見つけたスタートアップの夜からのバイト。周りは学生や20代ばかりでバイト代以上を費やしよく食事をおごっていた。婚活とはかなり遠かったけどめちゃくちゃ楽しかった。
ここから先は時系列の記憶があいまいだけど、
あなたはITよく知っているから!というエンタメ系お友達の誘いによりクラウドファンディングとイベントを手伝った。
フランスのJapanExpoにも行った。これは暗黒の歴史なのでオフラインでしかなんも言えない。むしろ記憶から消しているに近いかも。
知財(著作権)に興味があったので、勉強会とか交流会行く中で知財マネジメント研究会Smipsを教えてもらって通い始める。のちにエンタメと知財分科会を始めさせてもらい、集客能力を発揮する。
いけるか?と知財の分野で自分で起業を試みるも挫折。この頃はエンジニアと知り合うため週7ペースでハッカソンや勉強会に片っ端から行き、変な人といっぱい知り合うというかお友達になってもらった。
そんな中で弁護士の足立さんからの法律もプログラムもCodeというヒントにより、Smipsのスピンオフとしてエンジニアと法律家をつなぐ勉強会StudyCodeを始めてみた。
結構参加者も多くて、今でもふとした時にStudyCodeの!って言ってもらえるからうれしい。
自分で起業しよう!といろいろやって残ったのはフェチ東京というフェチを集めたポータルメディア。3年くらい頑張って私の心が折れて終了。
そのとき面白がってもらえてメディアの人をたくさん紹介してもらい、さらにお友達も増え、メディアのお作法も覚える。
エンジニアの増井さんとKAI-YOUとでエンジニアのためのゆるいクラブイベントも始めた。はよまた集まれるようになりたい。
フェチ東京やってて「何を聞いても引かない行政書士がいると聞きました」と言ってやってきたのがNYOTAIMORI TOKYOちゃんたち。
言葉だけ言うと大抵きわもの扱いされるけど、サイト見て見方が変わって絶賛する人がたくさんいた。彼女らは海外にも行っていて、活躍を涙流しなら眺めてる。今でも忘年会にはお呼ばれしてくれてホントにうれしい。
他にはハッカソンとか出てたので今はなきCodeIQに記事書かせてもらったり、池袋でKAI-YOU勉強会やってた頃にマジで最高なのでお友達になってくださいと頼んで仲良くさせてもらっているKAI-YOUで記事書かせてもらったりした。
エンタメ界隈のお友達ともちょこちょこ手伝わせてもらったりして、いつも刺激になっています。フェチの趣味人しかりクリエイティブにかかわる人は命燃やしてものづくりしているので好き。ほんと尊敬しているし、性癖だろうと何だろうと突き詰めている人は尊い。そこに自分がお手伝いできたことはとてもありがたいと思っている。
ここまで、収入は1人で行政書士の仕事してビザの取得やいろんな許認可の申請とかで稼いでいたけど、フェチ東京で心が折れたのもあり、いろいろつらくなってどこかに雇われたい。。。というメンタルになり、2018年からとある仮想通貨関連コンサルの業務委託になった。
こんなイベントも手伝った。
同じ時期に風力発電関連のスタートアップのお手伝いもしていた。ピッチの練習は割とよくお付き合いしていた。
2020年以降のスペック
テトラ・アビエーション株式会社(空飛ぶクルマeVTOL開発) 取締役
SWALLOW合同会社(電動キックボード販売) 業務執行社員
政策研究大学院大学科学技術イノベーションプログラム社会人修士
パロット行政書士事務所 (1人事務所)
士業として社外取締役になる選択肢は選びませんでした。このことは後日公開の「いまさら転職エントリー:テトラ・アビエーション編」を見てください。
この2社との全体の時系列は
2019年4月 テトラと行政書士顧問契約
2019年6月 SWALLOWの許認可申請を受任
2019年8月 SWALLOWと行政書士顧問契約
2019年11月頃 SWALLOWの役員打診、合意
2020年1月 テトラの正社員になる。さらに役員打診、合意
2020年2月 テトラとSWALLOWの役員登記
2020年4月 政策研究大学院大学科学技術イノベーションプログラム入学
2022年3月 政策研究大学院大学卒業
2020年はコロナで普段士業と接点がないような人や補助金の申請に縁がなかったような人も申請を出したい、新しい生活様式に合った事業を考えたいという相談が次々来て、2社と並行して仕事を受けていた。世の中は思っている以上にパソコンで書類が作れないし、世の中がどう変わっていくのか見えない中で断るのは忍びなかった。
それも2021年になって落ち着いた感があったので、1年後ろ倒しになってしまったけど、徐々に誰かに行政書士の仕事を譲るか誰か行政書士の書類作業をやってくれる人に任せていった。
しかし2022年になって、リカレント教育と言われるように社会人から大学院へ入る人たちに在学中の生活費の足しになるように行政書士の仕事を任せられないかと思い、今試している。今後、事務職の人が高等教育を受けるハードルが少しでも下げれたらうれしい。
今でもスタートアップ周りの人たちから相談が来ると知見が得られることが多々あり、相談の聞き役は続けています。たとえばビザ申請の依頼なんかは、どこで見つけたの!そんないい子!という話を聞いて参考にしています。
スタートアップのみなさまには雑談と引き換えにお安く受けているのでご相談ください(話を聞かせてください)。
キャリアとして周りの反応
そりゃもうみんな「すごいねー」です。
どちらの会社もちょいちょいテレビや新聞に出ているので、母親がどこかで嬉しく話をしているぽい雰囲気も感じています。週7で働いている娘が床で寝ていても何も言わずに電気消してくれるあたり母親には感謝しています。
落合陽一さんはご自身の仕事をフルタイム3つやってる感じって説明しているそうですが、それでいうと私は1.5くらいの感覚です。家族(母親)のサポートのおかげでQOLが保てています。
成果が感じられず落ち込んでると周りの人が気付いてか気付かずか、「すごいねー」って励ましてくれるのでとてもありがたいです。
安野モヨコさんの「さくらん」という漫画で、主人公が「1番じゃなくて2番目か3番目でぐだぐだ言うのが性に合っている」、みたいなセリフがあり、それだ!というわかりがあるので、ありがたいポジションで責任もありつつ、なんだかんだボスが面倒見てくれる今は最高の職場環境なのでは?という思いです。
まだ世間一般からしたら空飛ぶクルマも電動キックボードも認知度が低いです。さらに業界を盛り上げていかなければと思います。
モビリティの2つの会社で働くことでいい相乗効果が生まれるし、好きにやらせてくれているボスのためにも、今年もがんばろうと思っています。
2020年年末の私の誕生日にサプライズで集まってくれたテトラ社とSWALLOW社のみんな、仲良し。
行政書士からスタートアップや事業会社への役職付きの転職はまだまだ全然事例がないと思うので、参考として経緯を連ねていきます。
ということで、別途「いまさら転職エントリー:テトラ・アビエーション編」「いまさら転職エントリー:SWALLOW編」の公開をお待ちくださいー。