気づけば署名2万人目前。記事のものすごく一部分を使用し、さらに文章の中に週刊SPAの一体いつの号なのか書いていないので、原典はどこだと思ったことがきっかけで掘り下げてみたところ突っ込みたい点が山ほどあったので関係者を列挙していきます。
まず端的に申し上げると、原典にあたらず署名するのダメ!!!です。そもそもランキングの根拠も何が母数なのかもわからないですしね。
目次
問題の記事
原典は週刊SPA2018年12月25日号「ヤレる[ギャラ飲み]実況中継」
52-57pにかけて全6ページの本件記事が掲載されています。
タイトルにもあるようにこの記事のメインはギャラ飲みであってヤレる女子大生ランキングではありません。
記事のスクショを不特定多数にべた張りするべきなのかは悩ましいので、ここでは概要を述べます。
52-53pは
LIVE1アプリ 大流行のギャラ飲みアプリはヒキ次第で即ヤリも可能!と題し、pato・ライオンプロジェクト・plum・Cheersの料金などが紹介されています。
54-55pは
LIVE2飲みコンサル カリスマ女子大生とセレブ達とのギャラ飲みを開催と題し、後述のひとみんのインタビューや、問題となっている女子大生ランキングが掲載されています。
56-57pは
LIVE3女衒 実はコスパ○女衒ギャラ飲みはかわいくて安いと題し、ライターのギャラ飲みの現場レポとなっています。
※女衒(ぜげん)(wikipedia)
参考
週刊SPA!「ヤレる女子大学生RANKING」記事に反対署名1万7000件 「日本の恥さらし」と怒りの声も - ねとらぼ
記事にまつわる人々
そもそもそもそも記事を発信したみさみささん
深夜だから毒吐くけど、大学の名前だけでこんなランキング作られる世の中辛すぎる pic.twitter.com/356bHChRin
— みさみさ (@heavenly_bus) January 1, 2019
この深夜の何気ないつぶやきにあった画像からchange.orgが作られたと考えます。後述。
トリガーのスプツニ子!さん
署名が一気に伸びたのはスプツニ子!さんのTwitterでのシェアがトリガーになっていると思われます。
2019年にもなって「ヤレる女子大生ランキング」とか日本で出版するの許し続けちゃいけないと思う。昭和の加齢臭がする女性軽視文化。ダサすぎる。 https://t.co/lpHRh0T5Ec
— Sputniko! (@5putniko) January 5, 2019
署名キャンペーン言い出しっぺのKazuna Yamamotoさん
とはいえ、そもそもこのキャンペーンを始めたKazuna Yamamotoさんって誰なのか?謝罪を求めるとは?SNSなどがぱっと見書いてなかったので探しました。
コメント欄を1/6 17時現在くらいまでのものを一通り見たところ、
このコメント見つけてググって発見。
拡散お願いします! Japan released an article about a ranking of girls with easy access, specifying universities. #StandUpJapan https://t.co/r5oYoDzYMr pic.twitter.com/Qt61XrZ3X2
— kazu (@kazuuuuuuuus) January 5, 2019
このハッシュタグ。。。StandUpJapanと言えば、震災直後からT.M.R.さんが復興支援として作ったアカウント名です。Twitter内検索で一番最初に出てきます。
女子大生ランキングを作った五十君圭治さん
取材協力している方に突撃しているツイートを発見。
さっきの記事あまりにもショックすぎて動かずにはいられなかった。ランキングを作った人を特定し、メッセージを送った。男性向けのゲスい雑誌なら何でも許されんの?まじ無理なんだけどこんな社会。 pic.twitter.com/2jNvekeapn
— Ulala Shirahama (@ulalagirl_) January 3, 2019
Keiji Isogimi。。。きみか!LION PROJECTか!!!
LION PROJECTは2017年春のIVS(インフィニティベンチャーサミット)でのLaunchPad(ローンチパッド)5位になった事業である。
※IVSとは起業家や投資家が集まる招待制のイベントで、年に2回開催されています。その中でLaunchPadは新進気鋭の起業家が新規事業のプレゼンをするコンテストで、IVSのメインコンテンツです。
下記はこの事業を日本のスタートアップが集まるイベントで5位に選んだ審査員です。
LaunchPad の審査員を務めたのは、
ディー・エヌ・エー 顧問 川田尚吾氏
楽天 執行役員 北川拓也氏
Skyland Ventures 代表パートナー 木下慶彦氏
gumi 代表取締役社長 國光宏尚氏
セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 佐藤光紀氏
KLab 代表取締役社長 CEO 真田哲弥氏
スマートニュース 代表取締役会長共同 CEO 鈴木健氏
グリー 代表取締役会長兼社長 田中良和氏
投資家 / The Ryokan Tokyo 代表取締役 CEO 千葉功太郎氏
ウォンテッドリー 代表取締役社長 仲暁子氏
YJ キャピタル 代表取締役 堀新一郎氏
フリークアウト・ホールディングス 代表取締役 Global CEO 本田謙氏
慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長 山岸広太郎氏
500 Startups Japan Head & Managing Partner James Riney 氏
スペシャルコメンテーターとして、堀江貴文氏が参加した。
フルの動画が公式に見当たらないのですが、1:07頃の「ピンテック」で会場が大爆笑しているのがLION PROJECTです。※ピンテックはPink+TechnorogyでPinTechです。
当時山本一郎さんが記事にしています。
少し前のことのようですが、ギャラ払い終わってますか?
ギャラ飲み支払われない。催促して振り込むって言われたのに払われてなかった。そんなんじゃ女の子すぐ離れちゃうよ〜ライオンさん😭
— ねかねかしまん (@KOSEITUNA) March 14, 2018
もう一人の取材協力者ひとみんさん
ランキングの五十君 圭治さんも協力していますが、他にもインタビュー記事が出ているのはひとみんさんです。記事内に下記Twitterも記載されています。
ひとみんさんはマッチングアプリを作っている会社を経営されているそうです。
アメブロみるとパパ活している会社社長も垣間見れそうです。
詳しくは取材記事読んでみましょう。○4つって何が入るんでしょうね(棒)
蛇足ですが、記事内でオススメされてるペイターズ。
商標取ってるとのことなのでJ-Platで見たところ、
#プラパに固定リンクを
株式会社patersが商標取ってるのかと思ったら違うんですね、創業とのタイミングかな?
社長さんはこちらかな。
このブログで言いたいことと寄付のお願い
ところで署名したみなさん、「ソースは?」
そもそもランキングにするのがダメなのか、ランキングデータの根拠が示されていないのがダメなのか様々な主張があると思いますが、私がここで主張したいのは後者です。
現時点で署名した人で当該記事を読んだ人は何人いるのでしょうか?みなさんが毎週週刊SPAを買っているとは思えません。
2チャンネル全盛期なら必ず言われました「ソースは?」と。
似たようなweb記事がリンクされているし、今までも”そんな感じの”記事があったからという理由で署名していませんか。change.orgの文章には出典が週刊SPAとしかなく、いつのSPAか書いていません。
そうKazuna Yamamotoさん、お伺いしたい。あなたは週刊SPAの記事を読みましたか?みさみささんの画像を使用していませんか?もしご自身で撮った写真を使っているのならば私の認識間違えです、ごめんなさい。
署名を求めるページのコメントには下記のような主張もありました。
リンクを貼ってしまうと、相手の特になってしまいます。リンクを貼らないことをオススメします!
ではどうやって事実確認するのですか?記事の著作権侵害と言われる可能性も踏まえたうえでスクリーンショットでしょうか?それも事実確認としては乏しいです。
画像どころか動画だっていくらでも作れる世の中です。なので原典はdマガジンのようなサブスクリプションサービスないし元の週刊SPAでご確認いただけると幸いです。
ぜひ今後も原典にあたった上で不当な差別や記事に対して声をあげてください
原典にあたるのは時間がかかります。その間に負の感情で拡散されてしまうと取り返しがつきません。なお、このブログはギャラ飲みや女子大生ランキングを擁護する目的はありません。原典を見れば根拠のないランキングも気持ちよいものではありませんが、士業の片隅にいる私としては法令違反がありそうなギャラ飲みの方が問題です。
原典をあたるサービスがあったら寄付しますか?
お友達から、
ソースチェックするの大変だからよほど興味関心が無いとやらないので、他にやってくれて信頼性ある人は貴重ですね。微信とかpaypayのQR貼っておきましょうよ。投げ銭します。
サービスとして運営することもありかもしれませんね!ということでここまでちょこっと時間かかったのでWeChatPayのQRつけときます^^ それなりに反応があったらサービスに出来ないか考えます。
微信ってなに?という方は下記リンクからAmazonでなにかお買い上げいただくとAmazonアフィリエイトが私に入ってきます!
THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
- 作者: ナディア・ムラド,吉井智津
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2019/01/07 0:51追記