かしこくなりたい!

IT好きの行政書士があちこちで入りした際に得た知見を出来るだけ放出するブログとポエム

Startup Weekend Tokyoで優勝するためには!

この記事はStartup Weekend Advent Calendar 2016の24日目の記事になります。メリクリ!

世界中で開催されている起業家育成イベントStartup Weekendでフェチ東京を作り優勝したときの戦略です。あの1週間の内心を言葉にするのはたぶんこれが初めてです。

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今まで2回参加しています。

最初に参加したのは2014年2月。

あるアイディア(後述)があり、一緒に出来る人がいないか探さなければならないと思いました。いろいろ見ている中でSWTを発見し初めて参加したのです。このころのSWTは数か月に1度開催されていました。私が参加した前の回の優勝者はCombinatorの清水さんです。モテアイディアに選ばれなかったものの、自らチーム作って優勝しちゃった数少ない人です。詳しくはご本人に。

初めての参加はとても苦かったです。私としての結論は嘘はついてまで勝ちたくない、です。結果、チームビルディングに失敗し、信頼関係は崩れ、審査員に見抜かれ、次点でした。私以外男性の5人チーム。メンバーはその頃ほぼ毎月参加していたとある会社の社長さんとか。リーダーは今をときめくスタートアップ社長です。

わたくしは嘘が嫌いです。不義理はもっと嫌いです。もうここはいいかな、と思っていました。

しかし数か月後2014年7月、舞い戻ります。

”勝つ”と言うことを実験してみたかったのです。思い立ったときには満席だったのですが、考えていることが正しかったらキャンセル待ちから繰り上がるだろうと思っていました。

火曜日、キャンセル待ち30人からいきなりジャンプアップで参加OKのメール(後で聞いたら男女比の問題で女性だったわたくしがあがったそうな)。

水曜日、ファシリテーターの石原さんが主催した事業に失敗した人が情報をシェアするイベントに行きました。どうしよう、イベント内容をカケラも覚えてない。。。ただ”やれるなわたし”と思いました。

木曜日、サムライインキュベイトのイベントに行ってLTをする。

この投資会社はスタートアップの入り口としてとても参加しやすいイベントをたくさん開催しています。スタッフも気さくに質問に答えてくれます。
ここのLTでは自分が本来やりたいアイディアの内容を少し話しました。そしてメンバー探しにはこういうフェチを楽しんでくれるような人がいい!と言ってフェチイベントの写真を出しました。

これがわりとウケがよかったw 女性も大笑いしていたし、大企業の方もよってきてくれたりして、十中八九、人を不愉快にさせる発表内容ではないなという印象を得ました。

勝ちに行くと言う選択

金曜日 1日目の1分ピッチ。

「日本のエロを世界に発信しよう!」と言った気がします。
フェチにした目的は2つです、目立つことと問題意識の提示です。
起業イベントに来て女性がエロが!フェチが!と言っていたらまぁ目立ちますw

問題意識は、今でこそ「デジタルタトゥー」という言葉が産まれましたが、SNSでの未成年者のエロい画像ポストに危機感を覚えていました。teen nude flashingです。

Suicide of Amanda Todd - Wikipedia, the free encyclopedi

日本だけではありません、世界中で問題となっているのです。
やるなと言ったらやりたくなるのが若気の至りなので、ダメと真っ向から教育しても効果は薄いなと思っていました。また三鷹女子高生ストーカー事件で流出した画像には目をそむけたくなります。

ならばおっぱいポロリな写真をダメだと言うのではなく、単におっぱいポロリな写真はダサい、そんなんじゃなくてかっこいー!でもエローい!おもしろーい!と評価される画像を与えて背伸びさせて見せる文化?習慣?流行り?を作り出せないかと思ってました。

それと、緊縛が「KINBAKU」で世界中で検索されたり、「ZENTAI」が日本発祥のフェチであると”聞いて”いました、見たことなかったのです。

まぁまぁそんなで奇抜なことを言いましたから票は取れ、選抜された人たちでの2回目のプレゼンでは『で、何するんですか?』って聞かれたのですが、なーんにも考えてなかったです。まさかメディアを作ることになるとはカケラも思ってなかったです。

チーム決めのお時間にはまず1人、若い男子がつつつつつと真っ先に寄ってきました。これはいけます!と。
男女各1名は2人でうろうろしてナンパしました。
で、さらに1名、興味あるんだけど他のチームと兼任したい、というか会社が社会的に今ごにょごにょでそもそもこの先2日来れるかわからない、という5人のメンバーで構成しました。5人ともハスラー(プランナー)です。

金曜夜は私がすでに仕事の打ち合わせがあったのですぐ解散しました。

 

土曜日、ごにょにょ男子がまず言いました。

「あなたたちはこの2日間で何を目指しますか?メンバーの意思統一が必要です」

・優勝したいのか

・自分のビジネスプランに向けた仲間探しをしたいのか

・事業のネタを探しに来たのか

・スポンサー枠で何となく来たのか

私の狙いは「優勝したい」、そして「目立ちたい」でした。

スタートアップ業界なんて全く知らず、web/IT業界も出入りしてさほど経っておらず人脈もない。ならば何かしらのレッテルがあったほうが何事もお話しが早い。

おかげさまで今では本業をまるっと覚えていただけない程度に「フェチの人」というレッテルがつきました。スタートアップのカンファレンスに行っても「フェチの人」と言ってご紹介いただけるのでとても素晴らしいつかみとなっています。

今となっては関わってくださる方も多く、事業として何かしら還元できるものがあったらやりたいけれども手が回っていないと言うのが正直なところです、ゴメンナサイ。

さてさて、他のメンバーも優勝と言うことでお話しが固まりました。

ちなみに周りではどんなアイディアがあったのか。

それは今も昔も変わらず出会い系とグルメです。このテーマは永遠なんでしょうな。

となりますと、2日目に来るコーチも一発で私たちを覚えてくれます。尖ったアイディアなんだから無難な方向に走るなと言われましてね。私の問題意識からしたら性教育の何かを作るのがいいのではないかとか、ソフトバンクモバイルが同性カップルに対しても家族割を適用するようになったし、LGBTの何か(覚えてない)がいいんじゃないかと夜までとりとめのない話をしたと思います。

もーおさまらないんじゃないかと思いましたよ、チームがはじけるんじゃないかと思いましたよ、だってわたくしに特にやりたいことがあるわけじゃないですからね。

結局解決するのはフィールドワークです、現場です。みんなで外に出ればいいのです。

聞くところによれば今宵は新木場でゲイの方々のとても大きなイベントがあると。

じゃとりあえず二丁目に行ってみますかねーと行ってみたらあなた。

むっきむきのゲイが100人並んでるとさすがに怖いんですよ!!!オーラがなんか違うのよ!!!

それで二丁目は無理だーとなりまして、じゃあ緊縛でも見れるところ?なんかググったら近くにあるっぽい?、となりまして。

もう借りてきた猫のようにドキドキで5人で乗り込みましたよね、緊縛バー。

そこで実は~こんなイベントに出てまして~と24時くらいにお話ししたら、お見せしましょうか?と、やってみましょうか?と。いい人だー。

そしてこれがいろんな意味でよかった!!!真っ先に乗り込んできた若い男子がものすごい感動なさいまして。『これから文章にします!!』と意気込んでくれまして。

ああ、「メディアを作る」で固まったな、と思った次第です。

まさしく「事件は会議室で起こってるんじゃない現場で起こってるんだ」的な。人を納得させるには現場か数字が一番で、机上の議論は決定力にかけますな。

この日は27時解散。

 

日曜日、まずは遅刻してやってきたわたくしはみんなに率先してスタバ奢りました。その後は夕方の発表に向けて作業です。

このチームにはエンジニアがいない!デザイナーもいない!と言う感じでしたが、ナンパした男子メンバーがwordpressでそれなりの形にならできる、と言いまして、もくもくと形を作ってもらいました。

感動男子はせっせと記事を書き、PVを叩きだし、行ってみたいと言う男子を釣る。

ごにょにょ男子は会社のあれこれを、と思っていたらいつの間にかfetipedia作っとる!!

ナンパした女子は発表資料を。

私はそれっぽい記事を知り合いにお願いしたり、なんとなく記事っぽいの書いたり、プレゼンの練習したり。

考えてみれば各々が自主的に動いていたと思います。優秀ですな。0→1を作るときには必須の能力だと思います。出勤すればお給金がもらえるサラリーマンには必要のない能力です。

 

前回のチームの雰囲気が悪くなった反省がありましたので、「カワイイは作れる」のテンションで、「雰囲気よさげなチームを作る」という仕込みはどうしようかなと。

これは発表する際に役割分担を作りました。内容はわたくし、事業化は感動男子、技術はナンパ男子、そして微笑むかわいい女子マネージャー(ナンパ女子)これが雰囲気よくハイタッチなんぞでアピールで来たらチームビルディング成功であろうと。たぶん普段そういうことをしていない人は過剰なくらいやってみたらいいと思います。意外と普通です。

 

そして大事な審査員4人の考察。こことここはおそらくテーマ(フェチ)だけでもだいぶこう評価してくれるはず。ここはまぁ立場的に厳しい。あーあれはうち技術でどうこうじゃないから平均点だな、とか思ってました。

そして最後の保険。それは私は自分の職業を最後の最後まで言いませんでした。
困ったときにぽっと出して思考させる間もなく「大丈夫かな」と思わせた。

ホントはね、この職業だから大丈夫!ってことではないと思うよw

参考になったかな?

結果的にメディアを作ったことで、いろいろとご縁がありこの2年で様々なメディアの方とお付き合いさせていただけています。自分のアイディアを具現化していくにつき、メディアとのお付き合いがあらかじめあると言うことはとてもありがたいです。

もう当時のメンバーはjoinしていませんが、細々とこの先も何かしらの形で続いていったらいいかなと思っています。

あとね、複数回参加している人がチームに1人でもいると違うね。

事業をやっていたら理不尽なことなんてたくさんある。途中で帰っちゃう人、ずっと酒飲んでる人、わがままな人、言葉がきつい人、いろんな人がいるけど優勝が最終目標ではないよね?その先の自分の目標のために来ていることを頭の片隅に置いておこう。

少なくとも喧嘩しに来たわけではないと思うな。

 

もしもっと詳しく!というのがあったら12/27の忘年会に来てほしいのね。

フェチのフェチによるフェチのための忘年会2016

 

当初からのアイディアとは?

最近やっとベータ版を出しました。詳しくはリンク先へ。

COLET.link

クリエイティブに関するサービスを立ち上げたかったので、現代美術ギャラリーのインターン、映像制作会社での営業のバイト、フェチイベントのボランティアなどクリエイティブに関するところにはだいぶ行ってました。

クリエイティブな領域にはエロがつきものです。でも世界基準で誰が見ても幼児ポルノと言われてしまう領域はどうしても排除したかった。じゃあ自分が思う大人さと良識があるエロを入れてしまえばいい、それは何だと探していたうちの一つがフェチです。

単なる性癖が気づけばアート文化にも接触してきています。また最新技術も持ち込まれやすい。インターネット時代のクリエイティブ環境の再構築が必要だなと思っています。

うちのサービスに興味持ってくれたら都内どこでも説明に行くのでお声がけくださいね。